パッドやストリングス等のアタックが遅い音色はもたついて聞こえることがありますよね。
Logic Pro Xなら簡単に修正できます。
アタックの遅い音は遅れて聞こえる
次のようなコードを打ち込んでみました。手弾きしてクォンタイズしたものです。ところどころシンコペーションしてます。
まずはピアノで聞いてみましょう。ドラムとベースも入れました。
ピアノは弦をハンマーで叩いて音を出す楽器なので、最初にアタック音があってそのあと減衰していく音です。こういう音色はもたつきをを全く感じませんね。
次にストリングスで鳴らしてみます。
ストリングスはアタックが遅い楽器です。ちょっとドラムやベースよりもたついてますね。
上記のようなもたつきを解消するために、一般的な打ち込みテクニックとして「MIDIで音符を少しだけ前の方にずらす」というものがありますが、前の小節に飛び出したりなど管理が面倒になりますよね。
トラック/リージョン ディレイ機能
Logicにはトラックまたはリージョンの発音タイミングを前後にずらす機能があります。
この機能を使うにはリージョンインスペクタ/トラックインスペクタのディレイ項目を設定します。
デフォルトでは何も入力されてません。
リージョンのディレイ項目を弄ると、選択しているリージョンのみに、トラックのディレイ項目を弄るとトラック全体にディレイ機能が適用されます。今回は全体にかけたいのでトラックで。
-方向で前に、+方向で後ろにずらします。今回は発音を速めたいので-方向、つまり前にずらします。
音を聞きながら調整します。今回は-45.0msでした。
音符は小節線ぴったりですが、
しっかり音は前にずれてます。
その他のディレイ機能活用法
このディレイ機能、アタックが遅い音色だけではなくてリズム隊のノリを微調整するのに使えます。
特にバンドをやっている方は拘りがある人が多そうですが、前ノリ後ノリを簡単に作れるわけです。
僕は結構ピッタリカチカチな打ち込みで作ってしまうので、もう少し細かいズレも大切にしたいなぁとこの頃思ってます。
おわり
という訳でディレイ機能でした。地味ですが一つ楽器がもたいついてるとリズムが台無しになるので大事なテクニックです。
エフェクトのディレイと名前被ると色々面倒なのでどうにかして欲しい。